秋川 宗平(あきかわ そうへい)
「キク 大丈夫だ」
ある巨大なお屋敷「龍神堂(りゅうじんどう)」で、住み込みの教師をしている男。
歳は20代後半程、天才的頭脳の持ち主。頭の良さを買われて龍神堂に入る。
もの静かで仏頂面、愛想も悪いが根は優しく、孤児だった名も無い少年を拾い、自身の養子として迎えた。
菊之助とは、形は親子だが友情も強い。
名付けの由来は当時住んでいた家の庭に偶然咲いていた小さな菊の花から。
キクと出会う前はどこか町外れの粗末な家に住んでおり、町へ出かけては臨時教師のような仕事をして収入を得ていた。その頃から龍神堂に頭の良さを見込まれて勧誘され続けていたが、面倒だからと断り続けていた。
キクを拾ってから煙草など良くないものはやめ、成長していくキクの社会面・環境面を考え、経済面の理由でも龍神堂で働くことに。
弟がいたが小さい頃に亡くしており、両親も既に他界。
菊之助からは「そうへい」と呼ばれており、誰よりもキクを思う。
一人称:俺
二人称:お前 等
【補足:「龍神堂」について】
「龍神堂」は、世の中に必要な商業施設が全てひとつの建物に揃ったような巨大な日本家屋のお屋敷で、からくりなどもある不思議な屋敷です。飲食店や用品店、雑貨店、風呂屋、宿泊施設はもちろん、キクのような小さな子供から大人に近い青年が通う学校や、大工や鍛冶屋等の職人が仕事に励む場所、賭け事ができる店、寺院、女郎がいるような風俗店まであります。
内装は、狭かったり広かったりの色々な部屋(施設)が廊下や階段や仕切りによって隔てられ、迷路のようにごちゃごちゃしていて、長年住んでいても知らない場所やカラクリ、行ったことのないような場所があったり…。初めて来たような人は必ず迷ってしまう。エレベーターのようなものもたぶんある。よほど深い場所に迷い込んだのでなければ、じっとしているか少し動くかすればきっと住んでいる誰かに会えるので今どこにいるのか、行きたいところにいくにはどこを通ればいいのか聞きましょう。
外装は縦長で(横にも広いですが)、「小綺麗でこざっぱり」というよりは、やはりゴチャゴチャしていて「寄せ集めそのまんま」な感じです。全体の色のイメージは薄い茶色だったり焦げ茶色だったり黒っぽい色だったり…木や鉄の色。塗装され彩られた華やかな建物ではない感じです。
日々様々な人々が交流し、賑わい、行き交い、各々の仕事や勉学等に励み生きる、人の営みが盛んな場所。
龍神堂での宗平とキクの部屋。八畳間。
宗平の本や着物などがよく散らかっています。
龍神堂ではこの部屋が宗平とキクの「家」ですが、基本的にこの部屋は寝る場所や居間という感じで、食事等生活のための場所は各々部屋があり、階段や廊下などで通じています。(食堂や共同の浴場など)
宗平は教師としての仕事部屋も持っているので忙しく帰れない日も。
その際キクは、住み込み等で働く子供達が皆で寝泊まりする部屋で他の子供達と一緒に寝たりもします。(最初だけ…)
「ひだまりごころ」の時代設定的には江戸時代末期〜明治時代をイメージしていますが、まだ掴みきれずに色々と曖昧なので、今後変更があるかもしれません。